『EVERLAST(エバーラスト)』は特殊な素材のノートで、フリクション(インクのタイプ)のボールペンで書くことにより、濡れたタオルなどで拭き取ればキレイに消える仕組みになっています。
書いたものが簡単に消せるため、まるでホワイトボードの感覚で使うことが出来ます。
しかし、これだけの性能ならばただのノートサイズのホワイトボードでしかありません。
『EVERLAST』のすごいところは、フリクションのボールペンで書くとノート側に座標を読み取るシステムが組み込まれている点です。そのためスマホの専用アプリからページをスキャンすれば簡単にノートのページをデジタル化出来ます。
そしてスキャンしたページはインターネットのクラウドアカウントに転送もできます。
『EVERLAST』は海外で開発された製品ですが、東京都千代田区に拠点を置く、日本法人である”株式会社X country”が提携代理店となって日本国内でも大々的に販売されています。
アメリカのクラウドファンディングサイトのオフィス用品のカテゴリーで最高額の4.8億円の資金を集め、さらに日本のクラウドファンディングサイトの”Makuake”でも多額の資金調達に成功したことで販売前から大きな話題となっていました。
1,000回消すことが可能!文字通り、人生最後のノートとなるかも?
『EVERLAST』は専用ペンで専用ノートに書き、書いた情報は濡れたタオルやティッシュなどで消すことが出来ます。まるでホワイトボードのようなノートですが、なんと1,000回まで綺麗に消すことが可能と公式アナウンスされています。
購入時にフリクションインクのボールペンが付属されますが、フリクションインクのボールペンなら別のボールペンで書いてもOKです。
本体といえる専用ノートは36ページ(大判サイズは32ページ)あり、これを1,000回消して書き直せるとしたら普通の大学ノートに換算すると約500冊分に相当します。
生涯に500冊のノート買う人は稀だと思われるため、『EVERLAST』は文字通りで人生で最後に買うノートになるかもしれません。
そして『EVERLAST』の本質的なすごさは、それぞれのページに書いた情報の座標を読み取るシステムが組み込まれているため、書いた情報をスキャンしてデジタル化し、自動でクラウド転送もできるという点です。
『EVERLAST』に書いた情報がデジタル化され、クラウドに転送される仕組み
『EVERLAST』は30ページ以上あるノートであり、ページの素材は紙というよりはビニール素材に近い感じです。
ページにはすべて、拡大すると細かいドットパターンが印刷されており、このドットパターンがデジタル化したときのシートの座標を認識します。
そして各ページの下部にはQRコードがあり、このQRコードが何ページ目かを識別します。
スマホで専用アプリを開き、書いたページをスキャンするという形で写真撮影することでページのドットパターンを読み取り、ノートに書いた情報をそのままデジタル化します。
ページのスキャン方法は、まず専用アプリを開き、メニューから「スキャン」を選ぶと自動でカメラが起動します。
そしてカメラで書いたページ全体が収まるようにアングルを調節すると、アプリがそれを認識し、スキャンします。
スキャンに成功すれば自動でページ下部のQRコードでページ数を認識し、専用アプリ内に取り込まれます。
各ページの下部にはページ認識のためのQRコードの他に、上記画像のような7つのアイコンが印刷されています。
スマホ専用アプリで7つのアイコンにクラウドアカウントやメールアドレスを登録しておくことができます。
そのアイコンにペンで×印をつけスキャンすることで、設定した登録先に転送されるという仕組みです。
登録できるアイコンは7つあるため、最大7つのクラウドや特定のメールアドレス先に一括転送が可能ということですね。
『EVERLAST』は当初、クラウドファンディングに出資した人にしか入手は出来ない状態でしたが、現在では商品化されAmazonや楽天などで購入が可能となっています。