君はキュレーションという言葉を聞いたことがあるだろうか?これは最近のIT用語であり、大まかに言えばインターネット上の情報を収集しまとめたり、または収集した情報などを分類したりつなぎ合わせる事によって、新しく価値を持たせて共有したりする事だと言われている。
このキュレーションという概念はインターネットだけに留まらず、近年社会の至るところで重視され定着してきた。
これは何も新しいものを生み出してまとめるという事に限らず、むしろ既出の情報やものを少しリミックスしたりして新しく価値を持たせるという点がポイントと言えるだろう。
たしかに飽和時代には、「もう新しいものなど出尽くした」とよく言われる。
それ故、曲をリミックスしてまとめたりするDJなどには多くの億万長者が生まれたりしているし、日本でもアーティストによって過去の意外な曲などのリバイバルなどが出されたりしていて、しかもそれが中々よかったりするのである。
そんな今の時代に、一時代を築いたあいつが、まさかのリバイバルで帰ってきた!
待ってたぜスーパーファミコン!!!
懐かしい響きである。幼少期に遊んだあのNintendoのスーパーファミコンが、まさか今頃当時の形で帰ってくるなんて夢にも思わなかった。
しかし何もすべて当時のまま帰ってきたわけではない。それならばそもそも何のためにキュレーションの話をしたのかがわからない。
スーパーファミコンは手のひらサイズに小型化され、ポータブルという価値を付与されて帰ってきたのである。
希望小売価格は7,980円で、2017年10月5日から販売開始。9月16日(土)から予約開始となっている。
販売のセット内容はコントローラーの2つと、電源供給用のUSBケーブル、そしてテレビと接続する為のHDMIケーブルが付属で付いており、同時に「ニンテンドーUSB ACアダプター」も1,000円(税別)で同日発売されるようである。
また安心していただきたいのが、本体は非常にコンパクトになったわけだが、コントローラーは元来のサイズで、ボタンが小さくて押せない、という心配もないのが嬉しい。
新機能もいくつかあり、例えば中断ポイントから、少しの間ゲームを巻き戻して自分のプレイをもう一度見ることができるリプレイモードなども新たに付け加えられているのも驚きだ。
ただしこのミニスーパーファミコン、これが初めての試みというわけではなく、2016年の11月10日よりクラシックミニのファミリーコンピュータ(通称ファミコン)は発売されていたのである。
しかしこのミニファミコン、発売後に一旦生産終了となり即プレミア化となっていたのであるが、2018年に販売再開が公式にアナウンスされチャンスを逃したマニア達が喜びの声を上げる状況となっている。
ファミコンに強い思い入れのある人もあろうが、これは世代間の問題が大きいはずで、スーファミに強い思い入れのある世代にとってこのカムバックも心躍らずにはいられないものである。(筆者は断然スーファミに思い入れが深い)
収録タイトルの豪華ラインナップを刮目せよ!!

出典: nintendo
なにより筆者が言いたいのは、このミニスーパーファミコンには21タイトルのゲームソフトが収録されているので、昔のように高い価格のゲームカセットを誕生日プレゼントに買ってもらう必要がもうないのである。
そのタイトルのラインナップはどれを聞いても古い旧友のような親しみを覚える豪華な代表作品ばかり。
スーパーマリオカートやがんばれゴエモン、ファイナルファンタジーや星のカービィ、それにドンキーコングやスターフォックスなど。(なんと幻の未発売作スターフォックス2も収録されている)
筆者は今おもむろにそれらのタイトルを読み上げるだけでわなわなと泣き崩れそうになっている程である。(収録タイトルは公式サイトを参照して頂きたい)
ありがとう。この気持を誰に伝えればいいのだろう。Nintendoのお客様センターしか通達方法がないのがこれほど苦しいとは思わなかった。
はい、人気者。生粋のエンターテイナーになりたいか?
一体未来へ向かい急激に変化を遂げてゆくこの時代に、旧式のものを持ってこられる事に対してこれほど喜べるとは思わなかった。
やはり人間は心を持っており、その心が生み出すノスタルジーというのは非常に強力でやっかいなものである。
過去これらファミコンやスーパーファミコンに慣れ親しんだ世代の人々は、その当時の楽しかった記憶から、それらを目の前に出されたら凄まじい郷愁に誘われざるを得ない。
友人の家に集まって飲み会をする事となった時、もし君が荷物からこれを取り出し、「誰かやろうぜ」などと高らかに言い放つ瞬間を想像できるだろうか?
その日、テーブルで飲み続けるグループの一方、テレビの前に座って楽しむもう一つのグループが出来上がる光景が目に浮かばないだろうか?
そのように、昔の友達と自分たちの青春時代を思い出すために買うも良し。自分たちの上の世代が一体どのようなものを楽しんでいたのかを追体験をする為にやってみるもよし。このミニスーパーファミコンを手にし、今一度青春を振り返ってみてはどうだろうか?
参照元: nintendo