野菜不足になりがちな現代人。必要と思っていても、調理の手間や栄養のバランスを考えながら食べるとなると、なかなか面倒なものです。
「カップラーメンってなんでこんなに安いんでしょう(ズズズッ)」なんて毎日やってると、最悪ある日バタンと倒れてしまうなんて事になりかねません。
なのでやはり栄養バランスに気をつけて、お肉だけでなくサラダもたくさん摂取するべきなのですが、それが思ったようにいかないんですよね。サラダって、作るのが一手間で、かと言って外食でサラダを頼むと結構高いんですよね。
サラダ調理ロボットでコスト削減
サンフランシスコを拠点とするスタートアップ企業、Chowbotics社が開発した『Sally(サリー)』は、レストランや空港、病院あるいはオフィスなどで、全自動でバランスの良いサラダを素早く提供してくれるサラダ調理ロボットです。
特筆すべき点は主に3つです。
- 『Sally』は20種類の異なる食材を入れた筒状の容器を用いて、ユーザーがボタンタッチをすれば1000種類以上のサラダメニューから好みのサラダを作って提供してくれる。
- 24時間、いつでも新鮮なサラダを、今までは食べられなかった場所でも提供する事が出来る
- 食べ残しを減らし、人件費を抑える事が出来る為、全体的なコストの削減が可能
他にもChowboticsの最新のテクノロジーによってサラダは厳密に計量されるため、ユーザーはカロリーの計算や、正確なサラダの量の調整などが出来る点も嬉しい。どの食材を何グラム、どのドレッシングをどれくらい、という風に健康状態や空腹度に合わせ調整が出来るのです。
独自のレシピを作って設定することも可能
また『Sally』は、Chowboticsが提供するレシピを用いるだけでなく、独自のレシピをロボットに入力することで無限にサラダのバリエーションを増やす事が出来る為、受動的に摂取するというより、能動的な側面も持っているのは素晴らしい配慮でしょう。
レストランなどに導入する場合、シェフオリジナルの「本日のサラダ」や「シェフの気まぐれサラダ」も、一日のはじまりにセットだけしておけば、あとは日中自動でそのサラダを作ってくれるのはものすごく便利なはずです。
ちなみにサラダの新鮮な保管はどれほど出来るのかという問題も、ユーザーにどれほどの期間で野菜を交換するかスケジュールを教えてくれるようです。それは野菜の補充に関しても同様です。
『Sally』のサイズは31.7″(78cm)✕33.2″(83cm)✕37.5″(93cm)で、値段はメーカー価格$30,000(約340万円)という話です。
既に、アメリカのレストランや企業のカフェテリアなどによって利用されており、今後はアメリカ国内においてメジャーなテクノロジーの一つになる可能性が大きいでしょう。
一家に一台『Sally』がほしい
家庭用Sallyは開発していないのかという疑問が生まれます。しかし、Chowbotics社はしばらく家庭用の『Sally』は開発しない予定だそうです。
コンピューターが人々の手に渡るまでに時間が掛かったように、『Sally』も一般向けに開発されるまでに製造コストの問題などでもうしばらく時間が掛かるようです。気長に待ちましょう。
以上、現代人のサラダ摂取に一役かってくれる最新サラダ調理ロボットの紹介でした。さよなら皆さん、ごきげんよう。
参照元: Chowbotics社公式サイト