1982年に香港で誕生したキング・オブ・トイカメラ『HOLGA』。
lomographyと並び、昨今のフィルムカメラブームの中でも人気の高いトイカメラですが、2015年に製造終了。
しかし世界中の多くのファンからの熱狂的な支援の元、近年そのホルガからデジタル版が登場しました。
フィルムからデジタルへ、一体どんな進化を遂げたのでしょうか。
と、その前に、ホルガの歴史を少しだけご紹介。
世界で唯一魂をもつカメラ『HOLGA』
大衆的な普及を目的に「より手軽にフィルムカメラを」のコンセプトから生まれたホルガは、プラスチック製のボディにプラスチック製のレンズを搭載した、まさにおもちゃのようなカメラ。
簡素化された構造ゆえ、歪み、ボケ、浮世離れした色調が生じるなど特殊な写りを見せるのが魅力です。
そんな世界中の老若男女から愛されるホルガのデジタル版。
まずスペックはこんな感じ。
- センサー : 1/3.2インチハイダイナミック、ローノイズCMOSカラーセンサー
- 解像度 : 800万画素
- 画像比率 : 4:3または1:1
- 絞り値 : F2.8またはF8.0
- フォーカス最短距離 : 最大1.5m
- シャッター : Bまたはスピード1/60秒
- ホットシュー : 有
- メモリータイプ : SDカード、Wi-Fi SDカード(32G以下のクラス4~10)対応
- ヴューファインダー : 有
- USBポート : マイクロUSB
「デジタルホルガ」という名称ですが、デジカメのように撮った写真をその場で見ることはできません。
USBポートを使いデータをPCへ読み込む必要がありますがWi-Fi対応のSDカードを使えばすぐにスマホなどへ転送し、SNSでシェアすることも可能です。
本体のサイズは女性の手の平にすっぽりと収まるほどコンパクト。
重さも電池とSDカード込みで大体150gと超軽量です。
そしてこちらがデジタルホルガで撮った作例です。
ちなみに、こちら筆者が以前フィルムのホルガで撮影した写真。
フィルム独特のザラザラ感は若干劣るものの、ホルガならではのトンネル効果やボケ感、発色なんかもよく再現されてますね。
デジタル化したことでフィルム代や現像代などもかからず、枚数を気にせずに撮影ができるというお手軽感もプラスされました。
ハイテクカメラのような確実で美しい像は決して撮れませんが、ぶれたり飛んだり癖があるからこそ面白い。
よく行く場所やよく歩く道も、デジタルホルガで撮ることでまた違った景色に見えるのではないでしょうか。
参照元: HOLGA公式サイト